RO オリジナル小説・・・暇つぶし程度に
2002年 03月 12日
やぁ、良く見つけたね。
そんなあなたは暇人なんだから、初心者の小説でも呼んでくといいよ。
ちなみにヘボだからな!期待しないでね!
Ragnarok Online the Surt Original 魔王モロクの復活
――胎動。
ドクン、ドクンと心音が鳴り響く。
存在しないはずの体だが、余りに煩くて目を覚ます。
無いはずの腕を伸ばして、僅かに霞む光を掴もうとする。
あぁ、これは夢なんだ。そうだ、現実じゃないんだ。
だって、俺は――
「おはよう、そしておめでとう。魔王。」
――もう死んでいるんだから。
AM10:06-首都プロンテラ
その日はやけに暖かい日だった。季節は3月、まだ春には少し早い。
ギルドの集会があるため、ゲフェンから3日かけプロンテラへと戻ったユウは、少し早く中央街の噴水前へとたどり着いた。
集会は確か12:10から、時間を持て余すのもどうかと思い、街中をブラブラと散策する事にした。
首都と言うだけの事はあり、街中は所々祭りの様に騒がしい。
雑談を楽しむ主婦達も居れば、国の警備をする兵士達、ギルドの勧誘員と様々だ。
しかし元々大人数は好きではないユウは、どこか静かな所は無いか、と探し回っている。
大聖堂?駄目だ。あんな所じゃ逆に気が休まらない。
家の影?泥棒にでも間違われそうだ。
南のベンチ?安全に休めそうにはないな。
そんな事を考えている内に、街中をぐるっと一周してしまった。
時計に目をやると、約束の時間までまだ一時間もある。
仕方が無い、とため息をついたユウは、噴水のベンチで休む事にした。
行ってみると、先ほどと比べ人は少し減っている様で、思った以上に寛げそうだった。
腰を下ろし、空を見渡す。
雲一つない一面の青空が、ただただ青くて、綺麗で。
何も無いはずのその空間で、彼の心は少しずつ満ちていく。
目を閉じ、その空気を吸い、その世界を見て。
「あら?もう着てたんだ、ユウ」
満ちたグラスは所詮ガラスで、簡単に溜まった物は零れてしまった。
「もう着てたのか、じゃないだろ。呼び出したのは君じゃないか。クロット」
ぐっと体を伸ばし、その声の方向へと視線を向ける。
そこにはクロットと呼ばれた、黒く長い髪の似合う一人のクルセイダーが居た。
「まぁね、でもマスターからの指令なんだから仕方が無いよ」
ユウの座るベンチの横に、クロットも腰掛けて体をぐっと伸ばす。
「~はぁ、流石に任務後即召集だと疲れるー・・・」
虚ろ虚ろとしながら、ユウの方に頭を乗せ、体重をかける。
やれやれ、と言った感じのユウは、強引にその頭を押し返した。
「お互い様だろ、俺だってゲフェンでボランティアしてたんだからさ。」
「まぁねぇ・・・ん~っ。たまにはこう海にでも行きたいね。」
「寒風を物ともしないとは、いや流石聖騎士様。恐れ入りました。」
「ジャワイなら大丈夫でしょ?常夏だし。」
「なら一人で行ってきな、態々あんな遠い所まで行ってられないよ」
「苦労するからいいんじゃないの、若くないな~」
そんな雑談を交わしている内に、一時間たったようで、時計塔の鐘が鳴り響いた。
~続くかもしれない
そんなあなたは暇人なんだから、初心者の小説でも呼んでくといいよ。
ちなみにヘボだからな!期待しないでね!
Ragnarok Online the Surt Original 魔王モロクの復活
――胎動。
ドクン、ドクンと心音が鳴り響く。
存在しないはずの体だが、余りに煩くて目を覚ます。
無いはずの腕を伸ばして、僅かに霞む光を掴もうとする。
あぁ、これは夢なんだ。そうだ、現実じゃないんだ。
だって、俺は――
「おはよう、そしておめでとう。魔王。」
――もう死んでいるんだから。
AM10:06-首都プロンテラ
その日はやけに暖かい日だった。季節は3月、まだ春には少し早い。
ギルドの集会があるため、ゲフェンから3日かけプロンテラへと戻ったユウは、少し早く中央街の噴水前へとたどり着いた。
集会は確か12:10から、時間を持て余すのもどうかと思い、街中をブラブラと散策する事にした。
首都と言うだけの事はあり、街中は所々祭りの様に騒がしい。
雑談を楽しむ主婦達も居れば、国の警備をする兵士達、ギルドの勧誘員と様々だ。
しかし元々大人数は好きではないユウは、どこか静かな所は無いか、と探し回っている。
大聖堂?駄目だ。あんな所じゃ逆に気が休まらない。
家の影?泥棒にでも間違われそうだ。
南のベンチ?安全に休めそうにはないな。
そんな事を考えている内に、街中をぐるっと一周してしまった。
時計に目をやると、約束の時間までまだ一時間もある。
仕方が無い、とため息をついたユウは、噴水のベンチで休む事にした。
行ってみると、先ほどと比べ人は少し減っている様で、思った以上に寛げそうだった。
腰を下ろし、空を見渡す。
雲一つない一面の青空が、ただただ青くて、綺麗で。
何も無いはずのその空間で、彼の心は少しずつ満ちていく。
目を閉じ、その空気を吸い、その世界を見て。
「あら?もう着てたんだ、ユウ」
満ちたグラスは所詮ガラスで、簡単に溜まった物は零れてしまった。
「もう着てたのか、じゃないだろ。呼び出したのは君じゃないか。クロット」
ぐっと体を伸ばし、その声の方向へと視線を向ける。
そこにはクロットと呼ばれた、黒く長い髪の似合う一人のクルセイダーが居た。
「まぁね、でもマスターからの指令なんだから仕方が無いよ」
ユウの座るベンチの横に、クロットも腰掛けて体をぐっと伸ばす。
「~はぁ、流石に任務後即召集だと疲れるー・・・」
虚ろ虚ろとしながら、ユウの方に頭を乗せ、体重をかける。
やれやれ、と言った感じのユウは、強引にその頭を押し返した。
「お互い様だろ、俺だってゲフェンでボランティアしてたんだからさ。」
「まぁねぇ・・・ん~っ。たまにはこう海にでも行きたいね。」
「寒風を物ともしないとは、いや流石聖騎士様。恐れ入りました。」
「ジャワイなら大丈夫でしょ?常夏だし。」
「なら一人で行ってきな、態々あんな遠い所まで行ってられないよ」
「苦労するからいいんじゃないの、若くないな~」
そんな雑談を交わしている内に、一時間たったようで、時計塔の鐘が鳴り響いた。
~続くかもしれない
by akaituki83 | 2002-03-12 00:04